カテゴリー別アーカイブ: 平板_縦横断　｜　WNI2→電子平板

WingneoINFINITY Ver.2（以降WNI2）の縦横断ライセンスを現場用PCに入れると、縦横断観測＋路線杭打ちができる電子平板としてお使いいただけます。 WNI2の野帳－縦断路線と横断野帳管理を現場にそのまま持ち出したイメージで（左）現場内に路線中心線データもあれば、器械位置から中心点（追加距離指定・幅員指定も可能）位置への杭打ち作業も行うことができます（右）。 縦横断の各観測画面は、WNI2の野帳画面に「観測」が搭載された構成で、野帳データと断面プレビューを１画面に表示しながら観測を行うことができます。縦断はプレビューによる完了イメージだけでなく、往復閉合差の確認や観測手簿・成果表・精度管理表の内容まで現場で把握することができるので、往復プレビューでの確認とあわせて不備の無いデータを収集・確認して帰社することができます。

左 WingneoINFINITY電子平板の縦断観測を起動した画面。WingneoINFINITY Ver.2（以降WNI2）と同様の路線管理で、水路など支線が多い場合でも路線ごとの往路・復路それぞれの観測状況が把握できます。「帳票出力」から往復閉合差・観測手簿・成果表・精度管理表等が確認できます。 右 WNI2の縦断野帳「測定」が加わり、各社TSや電子レベルと無線接続し、観測データが収集されます。画面下部は縦断面のプレビューが表示され、現在観測している位置が確認できます。 画面上部から「路線杭打ち」を起動することができ、縦断観測の割り込みで路線センター上の位置・幅杭位置、指定追加距離位置の杭打ち作業ができます。

左 路線内の測点一覧画面。測定データ・検測データの有無が一覧表示され、作業の進捗が確認できます。 右 横断観測画面。観測モードの切り替え（レベル・TS・スタジア・比高差）や、視準の種別（FS・ポール・視通杭・TPなど）の選択など設定・入力はすべてWingneoINFINITY Ver.2（以降WNI2）を踏襲しています。「測定」により、TSや電子レベルとの無線通信を行い、観測データを収集します。凹凸形状作成（ポール観測）の専用ツールも搭載されています。 事務所作業で普段使っている「構造物コード」（形状プレビューにも対応）もそのまま現場に持ち出すことができます。縦断観測と同様、横断野帳でも「路線杭打ち」を常に使うことができ、路線センター上の・あるいは幅員位置の杭打ちを割り込み作業で行うことができます。縦断同様、野帳編集画面に「観測」が搭載。構造物コードなど事務所で作業していた環境もそのまま持ち出せます。

WingneoINFINITY 電子平板－縦横断観測の作業中には、いつでもTSを使った「路線杭打ち」を呼び出し、杭打ち作業を割り込ませることができます。 WingneoINFINITY Ver.2の現場内に路線中心線データや条件点データがあれば、電子平板-縦横断観測を起動した際に認識し、杭打ちの器械点としたり、任意のTS位置から2座標を観測してTS位置を逆算し、器械位置とすることができます（左）。 杭打ち位置は、路線中心点名（No.杭・プラス杭など）や、路線追加距離上の位置を指示でき、さらに杭幅位置（幅員・横断方向）をm入力した位置も指示できます。 「測定」を押すとミラーマン（あるいはノンプリズム観測位置）の現在の位置と目標の位置が比較され、前後・左右、あとどれだけ移動する必要があるかをグラフィカルに表示してくれます。

電子平板システムは、地形観測も縦横断観測も現場での使用に特化した頑強なPCで使われます。（電子平板の推奨ハードウェアを参照） 電子野帳とはちがい、ハイスペックなノートPCとしても十分に使うことができますのでWingneoINFINITY Ver.2の測量基本システムや路線・縦横断システムを入れたソフトプロテクトとともに現場PCを出張用に使われるお客様も多くいらっしゃいます。 外での作業と帰宅後の作業をうまく組み合わせれば、例えば縦横断観測のデータを事務所作業で変化点座標化して平面図に反映→地形図観測でさらなる補測をするなど用途の幅を広げることも可能になります。 電子平板ソフト（地形・縦横断）には、現場作業での不意のデータ消失を防ぐため、自動バックアップが搭載されています。観測するたびに現場データとは別に保存するため消失のリスクを最大限に低くする仕組みを搭載しています。